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ファンにメダルを渡すロクテ、理由は原体験に

2012年12月18日(火曜日)09時06分 配信

トルコ・イスタンブール(Istanbul)で開催された競泳、第11回世界短水路選手権2012(FINA Short Course World Swimming Championships 2012)の6種目で優勝を果たした米国のライアン・ロクテ(Ryan Lochte)が16日、獲得したメダルをファンに贈ったきっかけは、幼少時代に有名選手から冷たくあしらわれたことだと明かした。
 米ニューヨーク(New York)出身、28歳のロクテは、16日に同大会の男子100メートル個人メドレーで優勝し、さらにアンカーを務めた4×100メートルメドレーリレーでは米国を金メダルへと導いて、自身大会6つ目の金メダルを手にした。

 獲得したメダルは全てファンへ贈ると明かしたロクテのプール外での気前の良さは、同大会でみせた競泳中の勇姿に匹敵する。
「子供のころ、誰とは名前を挙げませんが、ある有名な五輪選手に憧れていました。ある時、その選手にサインを求めたら、彼にノーと言われました。その時8歳だった私は、心を打ち砕かれてしまいました。サインを求めた時、その選手は集中力を高めているわけでも、準備しているわけでもなく、ただエレベーターに乗っていただけだったんです」
「宿泊先のホテルの部屋に戻って、『どう? サインもらえた? 』と尋ねてきた両親にもらえなかったと告げました。そして、もし自分がその選手と同じ立場になったら、サインをしてあげるんだと両親に言ったことを覚えています」

 ロクテはこれまでに出場した世界短水路選手権で、20個の金を含む通算30個のメダルを獲得している。

AFP=時事より

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