寺川綾「ナニワのボンドガール」に

2012年11月19日（月曜日）17時15分 配信

ロンドン五輪・競泳の銅メダリストの寺川綾選手（２８）が１８日、大阪市此花区の舞洲へリポートで行われた映画「００７　スカイフォール」（１２月１日公開）のイベントに参加、“ナニワのボンドガール”に扮し、会場を沸かせた。
　英国諜報部員、ジェームズ・ボンドの活躍を描いたシリーズ誕生５０周年記念の今年、夏のロンドン五輪では同映画主演のダニエル・クレイグがエリザベス女王をエスコートし、ヘリコプターで登場して話題を呼んだ。寺川選手はこれにちなみ、大阪出身のロンドン五輪メダリスト、さらにボンドガールに匹敵するプロポーションの持ち主としてイベントに招かれた。
　紫色のセクシーなタイトドレスに身を包んだ寺川選手は、ヘリコプターに乗り、地上に舞い降りた。会場にはボンドカーで有名な英国車アストンマーティン１７台が集結しており、うち１台のオーナーで、岸和田市から来た自営業の木村章典さん（４３）が、ボンド役として寺川選手をエスコート。総額５億円の１７台で「００７」の“車文字”を作り、盛り上げた。
　ヘリコプターに乗ったのは初めてという寺川選手。空の上から、天王寺やＵＳＪなどを眺めた。「高いところはあまり得意ではないので、最初は緊張しましたが、景色がすてきで怖さはなかった。空からの大阪の風景は素晴らしかった」
　寺川選手は自身も運転好きといい、英高級車の乗り心地は「エンジン音の伝わり方や加速がすごかったですね。格好よく、特別な感じがしました。いつかプライベートで乗せてもらえる日が来るといいな」と笑顔を見せる。
　シリーズ最新作では、年を重ねた主人公がスパイ活動を続けていくハードさも描かれる。スポーツ選手も年齢との戦いがあり、寺川選手は「水泳の練習をキツイなと思うときはありますが、ある意味、限界を超えることが必要。超えた先に新たな楽しさがある。だから、限界を限界と思わないところが重要かな」と話した。
　一方、ボンド役を射止めた木村さんは「クジ引きで、２番目に引いたら、当たりました」と笑顔。今回のイベントをディーラーからの呼びかけで知り、「記念になる」と参加を決めた。「寺川さんは物腰の柔らかい方でした。日本人離れしたスタイルもボンドガールにマッチしていました。僕の方が背が低くて、うまくエスコートできませんでしたが」と笑わせた。
　愛車は限定モデル。寺川さんにとって初めてのアストンマーティンで、２年前に約２０００万円で購入した。「車が大好きで、この趣味だけは妻に許してもらっています。時代に逆行したクラシックさにひかれています」。もちろん、“ボンドカー”であることも認識。「００７シリーズも車同様、時代が進んでも、ＳＦチックにはならず、クラシックさを感じるところが好きです」と話していた。

産経新聞より