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競泳:朴泰桓、再びスタートラインへ

2012年11月8日(木曜日)12時33分 配信

競泳の朴泰桓(パク・テファン)=23=が、マイケル・ボール・コーチ(オーストラリア)と共に新たな水泳人生をスタートさせる。
 朴泰桓は7日、ソウル市内のCOEXで記者懇談会を行い「13日にオーストラリア・ブリスベンのスイミングクラブでボール・コーチと会い、練習計画について相談する予定」と語った。
 朴泰桓はロンドン五輪の男子水泳自由形400メートルで銀メダル、同200メートルでも銀メダルを獲得した。五輪が終わってからは1度も泳がず、休養していた。メダル獲得により兵役特例(免除)の対象者となった朴泰桓は、先月に論山陸軍訓練所で4週間にわたり基礎軍事訓練を受けた。
 朴泰桓は「水」から離れている間、水泳をやめることはできないという気持ちを固めたという。朴泰桓は「五輪以降、平凡な生活が必要だとも考えた。だが(水泳を)もう一度やろうと決心した。レースに出る楽しさを思い出して懐かしくなった」と語った。

 朴泰桓は競泳の選手生活と共に、勉強(檀国大学大学院体育教育学修士課程)も続けるという目標を掲げた。朴泰桓は「きちんと勉強する学生の姿と同時に、好成績を収める選手としての姿をお見せしたい。記録が悪いと非難されそうで心配だが、今学業に取り組んでおかなければ後でもっと大変になると思う」と語った。
 「勉強する選手」にチャレンジする朴泰桓は、ボール・コーチを「メンター(指導者・助言者)」と考えるつもりだという。朴泰桓は、2009年の世界選手権(ローマ)でメダルなしに終わって衝撃を受けていた自分に、水泳の楽しさを思い出させてくれたボール・コーチを特別に慕っている。
 ボール・コーチは五輪後、中国の選手たちから指導要請を受けたという。だが、先ごろ朴泰桓側と連絡を取り合って「朴泰桓と会うまでは結論を下さない」と話していた。弟子に対する義理を守ったわけだ。
 朴泰桓は、14年仁川アジア大会への出場を目指すという意志も再び確認した。朴泰桓は「韓国で大きな大会が開催されるため、自負心がある。大会が成功するよう自分も力になりたい」と意気込みを語った。16年のリオデジャネイロ五輪への出場については「アジア大会が終わってから考えても遅くないと思う」と話した。

朴泰桓は今年9月にSKテレコムとのスポンサー契約が切れた。ボール・コーチとの契約も解除となった。いまだに新しいスポンサーが見つからない状態だが、トレーニングをこれ以上先延ばしにすることはできないため、ボール・コーチに会い、再契約の問題についても話し合う予定だ。

 08年北京五輪の自由形400メートルで金メダル、世界選手権で通算2個の金メダル、アジア大会では通算6個の金メダルを獲得した朴泰桓だが、まだ世界新記録をマークしたことはない。ロンドン五輪直前までは400メートルの世界新記録ペースを維持していたが、予選で「不正スタートによる失格」と判定され、その4時間後に失格が撤回されるというハプニングがあり、金メダルと世界記録という二つの夢を逃した。朴泰桓は今でも「足ヒレがほしい」と言うほど世界記録に対する意欲が強い。「世界新だけがない自分は曖昧な人生」と表現することもある。

 朴泰桓は「(フィギュアスケートの)キム・ヨナがバンクーバー冬季五輪で優勝した際の(高得点)記録は、ギネスブックに載った。僕も1度ぐらいは世界記録を打ち立てたい」と語った。

朝鮮日報日本語版より

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