2012年8月18日(土曜日)09時46分 配信
パラリンピック選手が競技活動を続ける自己負担費用が4年前より33万5000円アップし、年間平均で144万円になったことが、29日開幕するロンドン大会を前に実施した選手へのアンケート調査でわかった。
「250万円以上」の選手も12%おり、64%が、活動継続の課題に費用を挙げた。
選手らで作る「日本パラリンピアンズ協会」(東京)が、ロンドン大会出場選手と、2010年のバンクーバー冬季大会の選手計176人に実施。136人から回答を得て、北京大会の時の調査と比較した。資金面の次に多かった課題は「練習場所がない」(33%)だった。
09年度は1億8000万円だった国の強化費は今年度は5億9000万円に増えたが、ロンドン大会水泳代表の河合純一会長(37)は「選考基準が上がって出場権獲得のための海外遠征が増えたことや、強化費は支援者への実費支給などにも使われることから、選手の負担感は今もある」としている。
読売新聞より