2012年8月13日(月曜日)16時12分 配信
英国音楽の50年を趣向した閉会式は引き続き、コメディアンのラッセル・ブランド、DJのファットボーイ・スリムが、スタジアムをナイトクラブ風にアレンジしてダンサーが踊り狂った。
ジェシー・J、タイオ・クルーズら蒼々たるアーティストが歌い上げたあとは、きらびやかな5台のタクシーからスパイス・ガールズのメンバーが姿を現すと、ひときわ大きな拍手が沸き上がった。
その後、コメディアンのエリック・アイドルが人間大砲で失敗するという演出で登場。コミカルな動きで盛り上げた後は、別の出演者が会場高く人間大砲を成功させた。
クイーンのフレディ・マーキュリーの映像で会場をあおり、ギタリストのブライアン・メイがギターを奏で、名曲「ウィー・ウィル・ロック・ユー」で会場は一体となり最高潮に。
続いて、五輪旗がロンドンのボリス・ジョンソン市長から、IOCのジャック・ロゲ会長の手を経て、次の開催地となるブラジル・リオのエドアルド・パエス市長に手渡された。
そのまま、サンバのリズムで、リオのショーがスタート。先住民族や移民を含む多様な文化を表現する趣向で、スーパーモデルのほかサッカーの神様、ペレもにこやかに登場した。
終了後、ロンドン五輪大会組織委員会のセバスチャン・コー会長が「すべての人のための五輪だったといえる。信じられないほどの献身と技能によって世界最高峰の選手がすばらしいプレーを見せてくれた。ロンドンの栄光の2週間は終わるが、五輪の精神は世代を超えて届いていくだろう」とあいさつした。
ロゲ会長は「選手たちは世界の尊敬を勝ち得た。楽しく栄光にあふれた大会だった。またリオでお目にかかりましょう」と閉会を宣言した。
花をイメージした聖火台の火が花びらを開くようにして広がっていき、隣には不死鳥をかたどったモニュメントが現れ、聖火はゆっくりと消えた。
最後はロックバンド、ザ・フーの曲とともに、3時間にわたった閉会式は幕を閉じた。
産経新聞より