2012年8月3日(金曜日)09時08分 配信
ロンドン五輪の競泳男子200メートル個人メドレー決勝が2日(現地時間)に行われ、マイケル・フェルプス選手(米国)が1分54秒27で優勝し、競泳男子初の3連覇を果たした。日本の萩野公介選手(御幸ケ原SS)は1分57秒35で5位、高桑健選手(自衛隊)は1分58秒53で6位だった。
レース後のコメント
萩野選手
「(また自己ベストを更新したが?)そうですね、狙っていた日本記録まであと0秒1だと思うんですけど、それはすごい悔しいので、これからの練習をまた頑張っていきたいと思います。
(日本人でも個人メドレーで通用することを示した意義は大きいと思うが?)でも、まだまだ200メートルは力不足だとすごく感じたので、また一から頑張っていきたい。本当に素晴らしい舞台で、また4年後来ることができたら、また今回みたいに自分の力をすべて出し切ったレースをしたいなと思います。緊張よりも楽しさの方が大きくて、本当に思い出すだけで笑ってしまうんですけど、本当に幸せです。
(前田コーチに一言)小学3年生から教えていただいて、今まで本当にいろんなことがありましたけど、こういう風にオリンピックでもいい結果が残すことができて、前田コーチの練習のおかげでここまで来ることができて、本当に良かったと思います。
(メダル候補のフェルプスやライアン・ロクテをマークしていた?)いや、マークなんてまだまだ自分はそんな実力ではないですが、ロクテ選手、フェルプス選手のマッチレースの中、一緒に泳ぐことができて、本当に幸せです。いろいろと刺激も大きかったですし、自分なりのレースができたかなと思います」
高桑選手
「1分57秒が出なかったことは、自分的にすごく残念だったんですけど、このオリンピックという2度目の舞台の中でも自分を見失わないようなレースができたかな、精神的にも4年前よりは強くなったかなという風に思います。
(ロンドンまでを振り返って?)1年前の代表落ちだったりとか、自分の中では大きなショックでした。周りの人たちに迷惑をかけたなと感じているんですが、それでもみんなすごい心が広くて、すごい温かい言葉をいただいて、身近な人はもちろんファンの方からも応援していただいて、本当に周りの人に支えられた1年だったなと思います。
(震災での自衛隊の活動もあって、特別な思いはあった?)自衛官として直接的な支援は僕は何もやっていないので、自分も今の仕事は泳ぐことと与えられているので、それでできればその泳ぎを見て、少しでも感動や、自分も水泳をやってみようかなと思ってくれればなと思ったんですが、この結果では情けない気持ちもあります。
やっぱり去年あれだけ挫折して、気持ちを切り替えたんですが、今、後悔するとすれば、練習に身が入らなかった期間、もしかしたら(ほかに)何かできたんじゃないかなという思いがあります。過ぎてしまったことは仕方がないので、これをまた来年、再来年のシーズンにつなげて、また自分を大きくできればなと思います」