入江選手、銅メダル！

2012年7月31日（火曜日）09時29分 配信

ロンドン五輪は30日、競泳男子100メートル背泳ぎ決勝が行われ、日本の入江陵介選手が52秒97で銅メダルを獲得。

1位　マシュー・グレイバーズ　米国　52.16
2位　ニコラス・トーマン　米国　52.92
3位　入江 陵介　日本　52.97

レース後のコメント
「やっぱり、オリンピックのメダルは特別なものだっていうことは自分自身分かっていましたし、レース前に（５位でメダルを逃した、前回の）北京と同じような結果だったらどうしようと一瞬頭をよぎったんですけど、コースの前に立ったとき、日本チームとか日本の旗を振ってくれる人がいたのを見て、自分自身に『できるんだ』って言い聞かせて、最後、タッチでメダルを取ることができて良かったです。
４年前も期待されていて、次世代のエース候補と言われ続けていた中でなかなか金メダルが取れなかったり、勝負所のオリンピックでメダルを取れなかったので、オリンピックの表彰台に上がれたことは自分自身進歩したことだと思います。タイム自体は正直遅いですけど、やっぱりオリンピックはタイムよりもどれだけ良い順位で来られるかが大事だと思うので、そういう部分で３番を取れたことは素直に喜びたいです。
前半、自分が遅いことは分かっていたので、最後の１５メートルの伸びにかけようと思っていました。この１００メートルの中ではみんなけっこう逃げ馬（タイプ）なんですけど、自分はどちらかというと差し馬なので、最後絶対に差してやるという強い気持ちでいましたし、落ち着いてレースが運べました。
どれだけ世界水泳（世界選手権）でメダルを取っても、やっぱりオリンピックでメダルを取れなきゃ意味がないと思っていましたし、４年前にメダルを取る先輩方を見て、自分が取れなかったことをすごくつらく感じていたので、日本に帰ってからも『オリンピック、出ただけになっちゃったなあ』って……。それが今回メダルを取れて、また背泳ぎ２種目で（女子の寺川）綾さんと一緒に取れたのは本当に良かったと思います。
ただ、結果としてやっぱりまだまだだと思うんです。上もいますし、あと０・０６秒で２位にもなっていましたし、その意味で自分はまだまだ弱い。それにまだ２００メートルもメドレーリレーもあるので、今、（北島）康介さんはすごく苦しんでると思いますし、やっぱり康介さん一人で戦っているんじゃないし、（競泳選手日本代表に選ばれた）２７人で戦っているので、一人ひとりが役割を果たし、自分もその中でチームを引っ張っていけたらなと思います。
今回の１００メートルはすごく大きな泳ぎで泳げていたので、コーチも２００メートルの方が楽しみだと言ってくれた。まず明日１日休んで、２００メートルは最高のタイム、最高の順位で終われるようにしたい。エースって呼ばれるためには１００メートルも２００メートルも強くないといけないとずっと言われてきた。その中でまず１００メートルでメダルを取れたので、そこは一つ進歩したかなと思います」