どんなスポーツにおいても、選手である以上、一度はオリンピックを目指すことはあったと思います。しかし、ごくわずかの人間が出場できず、大抵の夢は崩れてしまうのが現状でしょう。水泳(競泳)においては、更に厳しい環境が待っています。水泳選手の数が非常に多く、幼児から既に選手コースで練習している子供も少なくありません。この過酷で厳しい条件を乗り越えて、やっと日本のトップスイマーとなるのですが、そう簡単にはいけません。
オリンピックに優勝するには色んな角度から考えていかないといけませんが、ここでは練習量と練習環境にポイントをしぼり話をしていきます。
練習量と練習環境はある程度比例します。練習量は当然、皆さんが考える程度の練習ではオリンピックで優勝するのは無理でしょう。 例えばスイミングで練習していると仮定します。スイミングには選手コースだけでなく、成人コースやその他のクラスが存在し、互いのコース時間を設定しながら練習する時間を確保していると思います。しかし、オリンピックで優勝するとなると、この様な時間帯だけで果たして可能でしょうか?
毎日泳げても、1日2時間程度の水中練習では、トータル距離にしても(質・量などの時期を平均した場合)でも1日5000〜7000mが限界では無いでしょうか? しかし、日本のトップスイマーでも(種目によって異なる)、1日20,000m以上は泳いでいると思います。更に優勝となるとそれ以上。まずどう考えても、一般スイミングやフィットネスクラブでは時間的・練習量的に無理があるでしょう。
そこで、選手を育てるんだ!と強い意気込みをお持ちのクラブやスクールのオーナーさんは、まず練習時間の確保をしてあげましょう。 営業効率、収益増とは反比例しますが選手の練習時間をしっかりとり、最低3時間以上の練習できる環境を整えてから夢に向かってスタートです。 子供は必ず夢をつかんでくれることでしょう。
人の2倍3倍以上練習することが、オリンピック優勝へのキーポイントです。他人が見て聞いて驚くほど練習しましょう。そうすれば、自分に自信がつきます。 こんなヤツには絶対負けない!!という強い自信が。そうなれば、かなりの進歩です。
練習にも水中練習や陸上練習があります。どちらも同じ、人の倍以上練習した者が勝ちます。人間には驚くパワーがあります。常識では考えにくいパワーがあります。特に子供はこのパワーをいつでも発揮してくれます。後はそのパワーの出し方だけを教えるコーチが大切な役割を果たしますので、練習量・練習環境の見直しと、コーチの指導力で子供はパワー全快頑張ってくれることでしょう。
SWIM−TVは大いに期待します。北島康介選手のように、オリンピックで金メダルを獲得できる強い選手が一日も早く現れることを・・・。 |