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個人メドレー3 (水泳の裏話) NO.53
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私が小学生の頃のお話です。

専門種目が自由形だった私は、関西の少し大きな大会に専門外の個人メドレーに
出場することになりました。
練習中でも、個人メドレーのジュニアオリンピックの制限記録楽々切るタイムを連発していた
ので、かなり自信がありました。

予選では軽く流しましたが、2番で決勝進出。やる気満々で決勝を向かえました。

最初のバタフライでは、生意気にサイドブリージングなんてしながら周りの選手を見ながら
泳ぎながらもトップでターン。
しかし続く背泳ぎは苦手な種目で、予選1位通過のM選手に並ばれてしまい、少し焦りながらもターン。平泳ぎで、ひとかきひとけりをし、呼吸をした時です。

隣のコースのM選手が、なぜか私のコースにいるのです!!
「なんで?なんで??」
当然、頭の中は真っ白です。

しかし、呼吸をしながら前方のコース台をよく見ると・・・・・。

なぜかM選手のコースの数字が書かれているのです!
「ひょっとして・・・・・」

そうです。私がターンの後、ひとかきひとけりをして、隣のコースに浮き上がってきたのです。
慌てて自分のコースに帰りましたが、その後は
「コーチに怒られる」という恐怖と、
「バレていないかも」という自分への慰めが、頭の中をグルグル・・・・・。
それでも1位でゴールした瞬間、上を見上げると審判の人が。

期待もむなしく、生まれて初めて「失格」という成績をいただきました。



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