■バタフライ
Q:バタフライは何から練習すればいいの?
A:バタフライは泳ぎの通り、身体をくねくねさせながら泳ぎますよ。あのくねくねを「うねり」と言います。うねりが無いと上手く体重の移動が出来ず、前方へのつっこみが無くなり、速く泳ぐことができません。よく色んなスイミングを見学に行きます。
時々見かけるのが、ドルフィンキック(バタフライのキック)から練習に入っている所をよく見ます。キックも大切なんですが、まず、初心者を指導するのですから、脚の動作から入らず、身体全身のうねりから覚える方が効果的です。うねりは体重移動やキック動作にも繋がるとても大切な練習項目です。これをやらないでキック練習から入ると、身体は硬いまま、脚の力に頼ってしまい、体重の移動もされないままキック力のみで進むというようになってしまいます。
気をつけ姿勢で、頭(おでこ)からもぐり、ヘビのようにうねらせ、大きな動作が全身で出来るようにしましょう。そうすれば、 自然とキックが打てるようになります。そこからキック練習へと移行して行きましょう。
Q:バタフライの習得順序みたいなものがあれば、教えてくださ〜い。
A:簡単に説明します。
@ 気をつけうねり練習
A 気をつけキック練習
B グライドキック練習
C 面かぶり板キック練習
D 板キック練習
E 片手バタフライ練習
(平行して、立ったままでの
両手ストローク練習)
F ノーブレバタフライ練習
G バタフライコンビネーション練習
以上のような項目で、カリキュラムを組み合わせ、練習していきましょう。大切なのは、リズム、タイミング、姿勢です。バタ フライなので、ある程度のパワーも必要です。バタフライの習得までに、クロールや背泳ぎ、平泳ぎがしっかり泳げていな いとバタフライの習得に時間がかかります。逆に、しっかり泳げていれば、1ヶ月でマスターできる子どももいます。頑張って上手にさせてあげましょう。
Q:バタフライのタイミングを教えてください。
A:バタフライのタイミングは、1に手を入水し頭を水の中に入れる時に第1キックを打ちます。その次に手をかきますが、最終の水を掻ききり(プッシュ)、水面に上げながらリカバリー(前方に腕を戻す動作)を始めるときに第2キックを打ちます。このよそこのタイミングで練習すれば間違いないでしょう。しかし、時々子どものスクールで見かける間違った指導法は、第2キックの時に多々見受けられます。それは、最終のプッシュ時に第2キックを打つようにと子どもに伝えるコーチが多いようです。しかし、これではリカバリーに入れなく、体が浮きにくい状態になり、しかも「うねり」を練習していますので、第1キック同様、第2キックでも頭を突っ込みながらキックする状態でリカバリーが始まります。これでは上手く飛べません。プッシュからリカバリーにかけてのタイミングで第2キックを打つように心がけましょう!
Q:片手バタフライの練習は必要?
A:子どもや大人の方に教えるときですが、バタフライはとてもパワーが必要な泳ぎですので、両手プルでは上手くタイミングが取れず、またリカバリーがしにくいためキックが合わない場合があります。そこで片手バタフライの練習が有効となります。
片手バタフライには2種類あり、横向き呼吸と前向き呼吸の2つの方法があります。ですが、初心者の場合は横向き呼吸をおすすめします。前向きは姿勢を維持しながらの呼吸動作に入るので難しく、育成や選手レベルの練習ですね。初心者は泳ぎを習得している段階ですので、簡単な方法をとるのが前提です。横呼吸であれば、クロールと同じようにローリングによって顔を上げていきますので、スムーズにいきます。その時の注意点はリカバリーを真上(垂直)に上げるように大きくストロークすることです。バタフライのタイミングをとる練習ですので、大きくゆっくりカラダをうねりながら行いましょう。1・2のリズムを忘れないようにしましょうね。
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