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アテネ五輪

とても不思議な感覚です。
アテネオリンピックがすごく前の事に感じるのに、昨日のようにあの緊張や体の感覚が残っている事。
本当に変な感じです。
でも、笑ってしまう事に年末にデュエット(ジャパニーズドール)を泳ぐ事があったのですが、引退してからほとんど泳いでいないと言う事、あれだけのトレーニングを積んでこそ泳ぎ切れるとてもハードな演技だった為当然泳ぐのは無理との事で、なんとプールを浅く(1.2メートル)設定してもらって泳ぎました。
どんなにあの時の感覚が残っていても、実際演ずるのは難しい訳です。(笑)

ではアテネの話に戻りましょう。

皆様にはアテネオリンピックはどの様に映っていたのでしょうか?

一度いろんなご意見をお聞きしたいものです。
私達は開会式に出てその後選手村を離れパトラスにて最終合宿を行いました。
シンクロは試合が最後の方なので最終の調整をする為村を出ました。
ではもっとぎりぎりに村に入れば?
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかしこれにはしっかり意味があるのです。

私は3度のオリンピックを経験させて頂きましたが初めてのアトランタオリンピックの時先生にお話をして頂きました。

その一つの理由に、選手村の生活に慣れる事。余計な不安や生活リズムがつかめないまま試合を迎えない様にと。
これは3度経験させてもらいその重要性を実感しています。
例えば、生活面では食事一つにしても慣れるまでには少し時間がかかります。
住まいから食堂までの距離間や食堂のご飯に慣れるまでと。今回はかなり工夫して食事をとっていました。とにかく体重維持をしなければならなかったので食堂にあるものをどの様に食べるか・・・・
これは経験上そこの生活に順応する力はあったのでそれなりに楽しんで日々色んな組み合わせで食べていました。
シドニーオリンピックの時の食事はとても美味しくて、なんと納豆も出てたんですよ!!(これには私も驚きでした)納豆好きの私としてはご飯を沢山食べるのにとても良かったです。(笑) と言う感じでそこの生活をいかに自分のものにして、最高の力を出せる体調に整えるか!これは大きなポイントですよね。
そして開会式に出るとなんとも気持ちが引き締まります。あの聖火がつく瞬間戦いが始まり、その聖火が消える瞬間戦いが終わるのです・・・・ (今回聖火が消える瞬間私はこのオリンピックが最後になるだろうと思い、特別な思いで見ていました。
シドニーの時藤井選手と一緒に聖火が消えた瞬間二人して泣いていたその事を思い出しながらその時を待っていました・・・・
がしかし、なんと今回消えた瞬間がわからなかったのです(泣)
子供が吹き消すという演出だったみたいなんですが、私のいるところからは全く見えず、気が付くと聖火の消えた塔が動いていたんです!! ウァオ〜〜〜なんでやねん・・と自分で突っ込みそうになりました。)
試合の話に戻りましょう。
試合は5日間ありました。
けして順調に進んだ訳ではなく日々自分との戦いでした。
初日デュエットのテクニカルから始まりました。これは何が何でも流れを作らなければやっていけません。
日本は変身した、やってきたな!と相手に思わせなければなりません。
ここで流れを作らなければとても辛い戦いになる。
初日の重要さはわかっているつもりです。
そしてこの舞台に初めて立つ時それは、なんどオリンピックを経験していても緊張します。 アップを終え出番までの数分の待ち時間。私達は大体自分の出場順の4つ前くらいに控え室にいきます。
そこで待つ時間・・・約15分くらいでしょうか、もう何とも言えない気分です。
頭が真っ白になりそうで、ひたすら自分の曲を聴きパートナーである武田と音を合わし、体を動かしながら出番まで待つわけです。私はジンクスと言うものはないのですが、必ず持っていくものはペットボトルの水です。少しの間でも水に触れ水の感覚を忘れないようにと・・・
「そしていざ出陣です」 あの時はすごく体の動きも良く一つ一つの技を確実に決めていく事が出来ました。
そして井村先生によく泳いでいた!このままの流れで頑張ろうと言って頂きました。
そして二日目、体は思った以上にダメージがきていました。もちろんトレーナーの先生方にしっかりケアーもして頂いていますし、力は100%出せる状態です。後は自分しだいです。
しかし最後まで粘って演技をする事が出来ませんでした。
自分に負けてしまったのです。
井村先生には
「このままで終わっていいのか?もっと出来るはずだ」
私はその日しっかり頭を整理しながらベッドに入りました。
「何が何でもやってやる」その思いで一杯でした。

当日、あの日の事は一生忘れないでしょう。
出番までの時間、今まで以上に緊張していました。じっと座っている事なんて出来ませんでした。
どうなっても最後までやりきるんだ!
手足がちぎれても(ありえないけど、そんな思いでした)
そして井村先生は私達の手を取り初めて
「しんどくて動かなくなっても、私も一緒に泳いでるから、精一杯やってきなさい、私がいるから・・・」
と声を掛けてくださいました。
私はその瞬間背中を押された感じで、第一歩が出ました。

大歓声の中、あの舞台に向かって歩き出しました。
その時緊張のあまりでしょう。
観客席にいる方々が豆に見えました。
表情のないつるんとした豆に。
そして演技をしている時自分の体にまだまだ、と言いながら体が重いとか動かないという感覚を越し 無理やり体を動かし泳ぎ切りました。 そう、あの時が私の最高の泳ぎだったと思います。
そして点数を聞き、先生に駆け寄り、
先生から一言
「闘志を見せてもらった、ありがとう」と。
私は涙が溢れました。もちろん成績も重要ですがそれだけではない、この為にやってきたんだ!と思った瞬間でした。
その言葉は何にも変えられない私の人生の宝物になりました。
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